4月の京都府立植物園

ソメイヨシノはもう終わりましたが、しだれ桜はこの週末が最後なんじゃないでしょうか。
ということで、4月の京都府立植物園です。
8日にも行ったのですが(ソメイヨシノが5分咲きくらいだった)、桜はともかく、温室の蘭たちの様子は・・・
お久しぶりだったのは、この方。
熱帯高山植物室の後半の木の上で咲いています。
シダ類?の葉っぱも茂っているさらに上にあるため、下からはわかりにくいです。もったいない。

同じく熱帯高山植物室にあったPhal. lueddemanniana 'Woodlawn'です。
Max. fletcherianaの斜め下あたりで、コルク付されたものがぶら下がっていました。
もう一つのお久しぶりとして、

Scaphyglottis cuneataです。ラン室に2か所います。
小さくて、おまけに薄緑色だから、目立たなくて見落としてしまいます。でも、咲くときには一斉に咲くんだよね。
*
こんな感じで、いつもの温室・・・と思っていたのですが、21日に行って驚きました。
熱帯高山植物室の(アリストロキアとかで)うっそうとなっていた前半部分が、ずいぶんとすっきりと刈り取られてしまって、見晴らしよくなっていました。

それだけならいいのですが、そうでなかったので、ショックでした。
全体的に見晴らしがよくなったということは、遮光がなくなったということで(天井はガラスのみで遮光ネットとかないし)、ファレノやバルボたちには過酷な環境になったということです。
おかげで、もともと葉焼けでだいぶ弱っていたPhal. bellinaは完全に死に絶えていました(下の写真は在りし日のもの。2008年7月撮影)。

Coel. speciopsaはどこかに撤去されたみたいです。つぼみになりつつあったAerides odoratumも消えていました(下は4月8日の写真)。大ショック。
(少し前から、Restrepia spが見当たらないのも、とってもショック)

この熱帯高山植物室、以前はたくさんのファレノ原種がありました。
しかし、だいぶ前に、Phal. sumatorana 'Karasawa'は花茎がダメになり、その後に葉っぱも葉焼けして消えています(下の写真は在りし日のもの。2009年5月撮影)。

Phal. corningianaも消えてしまったものの一つです(下の写真は在りし日のもの。2008年6月撮影)。
Phal. doweryensisも消えました(下の写真は在りし日のもの。2008年7月撮影)。
みんな、基本的に葉焼けで消えています。
しばらく前に花茎が全部茶色くなったままのPhal. lamelligeraも心配(まだ葉は元気ですが)(下の写真は2010年12月撮影。ずっと次々に咲いていたのに、これ以降、花は見てないと思う)。

こんな風にファレノ原種を枯れさせておいて、コルク付のPhal. lueddemannianaをバックヤードから持ってきて吊るしておいても・・・ねえ。もったいなさすぎ。
Phal. pulcherrimaが張り付いているヘゴ?板は、逆さまにひっくり返ったまま放置(下の写真は、ひっくり返る前のもの。2008年9月撮影)。おかげで陽が当たらず、どうなっているんだろう・・・(もともと遠くて見づらかったというのもあるのですが)。

ファレノ以外にも、ヘゴ付されていたBulb. gracillimumも、熱帯高山植物室のものは、だいぶ前に直射で?葉っぱもバルブもダメになり、死に絶えた状態のヘゴがぶら下がったままです(ラン室に別の株がありますが)。
植物園の再整備計画が進行中みたいですが、もともと成立していた植生を考慮して整備されているのかどうか、とても心配。新たに温室に「高山植物室」とか作るみたいですが、「咲くやこの花館」の二番煎じみたいなことをするわけじゃないよね。
この頃、ラン室の最後の方には、白大輪の胡蝶蘭や交配種のシンビなどの豪華な蘭がたくさん並べられるようになりました。
それはそれでいいのですが、そういう温室はよくある。それだけのこと。
確かに、生育しているものを手入れしながら、かつ、見やすくディスプレイするのは難しいとは思います。生きている以上、人間の思惑や見易さを無視して、好き勝手に伸びていくものだから、「見易く」とは両立しがたいところがあります。
植物園の役割は、普通の市民に植物に親しんでもらうことと同時に、さまざまな原種を生育して保全することなのだと思っているのですが、そして、京都府立植物園はそういう役割を果たしている植物園だと思っているのですが、ちょっとさみしいです。
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